Ukraina
平和な日本に生まれて、戦争とは無縁の28歳として生活している中で、戦争を画面の中で”情報”として受けとっていた。
それは、遠い場所で起こっていること。
酷い惨状であるということは知っているけど、自分の日常で忙しい。
正直、そんなふうに思っていた。
だから、実際に”現実”のこととして、自分の目で見てみたくなった。
Day 01
ワルシャワからバスに乗り、国境を越える。
何度もポーランド側とウクライナ側とで検査するので、2回も入念にパスポートと荷物を検査される。
初めて陸から入国する。
悪いことは何もしていないが、なぜかドキドキする。
指紋を取られる機械に言われる通り指を押しつけるも、全然反応しない。勝手に向こうはイライラしている。
係員がハンドクリームを差し出してきた。そうしたら、すんなり反応した。僕のせいか。
バスに乗ってから、最初の目的地であったウクライナのリヴィウに着くまで12時間かかった。
トイレに行きたくなったら嫌だと思って、まともにご飯を食べてなかったので、
ようやく温かいものでも食べようと思ったら、
現在のリヴィウは0時以降は外出禁止のため、お店はどこも23時閉店で(コンビニでさえも)
フードのラストオーダーなんて、22時で終わっていたのだ・・・。仕方なく、眠る。
Day 02
レンタカーをピックアップするために、トラムに乗る。
外気は-20度近いため、とても寒い。
それが故に、誰かが鼻をすすっているのかと思ったら、そうではなく、女性が大泣きする音だった。
察してしまう。
中央駅や、メインストリートの市庁舎前には最新の戦没者の顔写真と彼がどんな人物だったかを記すボードが置かれる。
過ぎゆく人が、そのボードをチェックしていく。
その横には義足の兵士。
これが今なのか。
Day 03
現地コーディネーターと、ランチしながら作戦会議をしていたら、
学生だろうか、
「コンサートじゃないからね。」と、恥ずかしそうにピアノを練習し始めた。
広場には戦争で潰れた車なのだろうか。
モニュメントになっている。